納品事例|初めての羽毛布団。木綿わた布団の欠点とは?
これまでは木綿わたの掛け布団でおやすみになっておられたS様。
今回軽くて暖かい布団が欲しいということで羽毛布団をご提案させて頂きました。
木綿わたの布団にも良いところはあるものの、やはり羽毛布団と比べると総合的には劣ります。
(※ただし赤ちゃんが使うというように、極めて限定的なシチュエーションにおいては木綿わたに軍配があがることもあります)
木綿わた布団の良いところ
①吸湿性が高く、蒸れにくい
②打ち直しができる
悪いところ
①湿気を逃すことが苦手なので頻繁に干す必要がある (理想は毎日)
②冬用の掛布団ともなるとかなり重くなる
③耐用年数が短い
【木綿わた布団は干すことが大事】
綿は羊毛には及びませんが、それなりに吸湿性が高いので、蒸れにくいという点では優秀です。
しかしそれはきちんと日々のメンテナンスができていればの話。
綿には湿気を吸う力はあっても乾くのが遅いという大きな欠点があり、干せないまま使い続けていると布団が湿気ってしまいます。
吸湿性が高く、蒸れないというのは乾燥した状態での話なので、既に湿気を含んだ布団にはその機能はありません。
湿った布団で寝ていると身体が冷え、血の巡りが悪くなりますから、睡眠が浅くなるだけでなく、腰痛や肩こりといったトラブルを引き起こすことにもなりかねません。
毎日布団を干したり、布団乾燥機で湿気を飛ばすことができるなら話は別ですが、木綿わたの布団はズッシリ重いので干そうと思ってもこれがなかなか大変。
忙しくて干す暇がないという人もいる一方で、この布団の重さがネックとなって干せていないという人も沢山いらっしゃるはずです。
かと言って中身の量を減らして軽く布団を仕上げると保温力が低下してしまいますしね…。
【木綿わた布団は重い】
木綿わたの保温力は羽毛や羊毛に比べると劣ります。そのため冬用ともなるとたっぷり中身を詰め込まなくてはなりません。平均的には3.0kg前後でしょうか。快眠屋の冬用の羽毛布団ですと0.8〜1.2kgなので、随分差があります。
掛け布団にはある程度は重さが必要ですが、あまりにも重くなるとスムーズに寝返りができなくなったり、身体に力を強く入れることになるので、筋肉が緊張して肩コリなどの原因になります。
特に細身の女性や高齢者など、筋力が衰え気味の方にとっては布団の重さは大きなストレス。掛布団を軽くするだけで睡眠の質は変わりますよ。
『Aクラス|中国』保温力●●●○○〜●●●●○
サイズ:シングル(150×210cm)
羽毛:中国産ホワイトグースダウン93% 900g
側生地:ソフトバティスト
キルト:変形5×6マス立体
こちらがS様にお仕立てさせて頂いた羽毛布団です。ご相談の上、平均的な冬用より少しだけ薄く仕上げました。
生地はオススメの「呼吸する」ソフトバティスト生地。世間一般で売られている羽毛布団の生地とは違い、綿100%の平織で通気度が高いという特殊な生地なので、サラリと蒸れない掛け心地が得られます。(ゴアテックスの羽毛布団よりも通気度は上)
羽毛布団に限ったことではありませんが、布団というものは生地が命。どれだけ中身が高機能でも、その中身を包んでいる生地に問題があればその中身の性能を引き出すことはできません。
餃子と一緒です。
いくら餡が美味しくても、皮の厚みや質感がイマイチだったら餃子としては失格。
そういうことです。(どういうことや)
羽毛は中国産のホワイトグースダウン93%。中国産と言えども侮るなかれ。元々非常に質がいいのですが、現在の入荷ロット分はさらにハイクオリティ。ポーランドやハンガリーのそこそこの品質の羽毛よりも、この中国産の羽毛を使った布団を買った方が断然耐久性もパワーも上。
「予算は抑えたい。でも快適で高耐久な羽毛布団が欲しい。」という方にオススメです。
でも中国産の羽毛が全部が全部上質というわけでは全くないのでお気をつけ下さい。私どもが保証できるのはあくまで自分たちが取り扱っている羽毛だけです。
キルトのマス数は5×6=30マスですが、普通の30マスではなく工夫をしています。従来は変形の5×5=25マスだったものを、襟元と足元は羽毛が偏りにくいように細く仕上げています。
また両サイドも同様にマスを小さく仕上げ、保温力が必要な胴体部分はマスを大きくしてボリュームを出しています。
当然のことながら、羽毛の量はマスの大きさや場所によって少しずつ変えています。
(保温力●●●○○以下の厚みで仕上げる場合はまた違うキルトで仕立てます)
こちらの布団にダブルガーゼの掛布団カバーをセットして完成。
S様ありがとうございました( ´ ▽ ` )
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